えっ！あの軟骨がこんなにお得に買えちゃうの！
深夜の事故は、新聞にこそ載らなかったものの、相手の車は全損になり、私は肋骨が折れました。
呆然としていたら、相手の車から額が血だらけのおっさんが出てきました。
フロントガラスに頭から突っ込んだようです。
助手席にぐったりしたもう一人のおっさん。
車から降りられずにいると、おっさんが私の車のウィンドウをゴンゴン殴りながら
「出てこい、こらあ！警察には行かんぞ！」
と怒鳴っています。
やった、これは飲酒だぞ、100:0に持ち込めると思っていたら、身体に痛みが走りました。
よく見ると、メガネのレンズは吹っ飛び、足はタイツの上から見ても血だらけ、胸が痛くて息ができません。
おまけに車の外にはにはゾンビみたいなおっさん、どうしようと思っていたら、後ろから大きな声が聞こえてきました。
「おっさん、なにをしてるんや！」
若いお兄さんの集団でした。
おっさんを捕まえ、車から引き離してくれました。
よかったと思って外に出ようとしたら、ドアが開かない！
事故の衝撃でドアが歪み開きません。
お兄さん達が力ずくでドアを引っ張ってくれ、ようやく外に出られました。
警察も間も無く到着し、検証が終わった後、病院へ。
総合病院でしたが、当直はどう見ても新米の、しかも耳鼻科の医師でした。
レントゲンを撮ることになり横になったものの、肋骨が痛くて体を大きく動かせません。
先生はマイクでさまざまな角度を指示し、写真を撮っていました。
その数は10枚を超えていました。
普通の状態であれば、ありえないでしょと止めていたと思いますが、また事故直後でショック状態だった私は、言いなりでした。
翌日、野球社長に怒られ、自分で事故処理の書類を書き、現場に散らばったガラスを片付けに行きました。
事故現場は、事務所と目と鼻の先の場所でした。
午後から休みをもらい、昨日の病院へ。
整形外科の先生に、コルセットを巻いてもらいました。
レントゲンを見ながら
「軟骨は写ってないけどくだけてるね。
あとは二本折れてるかな。
絶対安静で。
ところで、なんでこんなに枚数撮ったんだろう？
妊娠とかしてないよね？」
この言葉にドキッとしました。
思い当たる節がありました。
吐き気やら何やら。
痛みが引いた一週間後、私は一人で産婦人科に行きました。
当時は市販の妊娠検査薬など無い時代でした。
「おめでとうございます。
妊娠八週目に入っています」
機械的な先生の言葉に凍りつきました。
ちなみにこの病院は堕胎で有名なところでした。
私の気持ちは決まっていたのでしょう。
誰にも相談せず、中絶を決めていました。
表向きの理由はレントゲンでした。
その点では先生も反対しませんでした。
先生には言えない理由がありました。
民生と夫。
どちらの子か、私にはわかりませんでした。
軟骨をさっさと買えばいいのに
平成29年8月13日(日)～14日(月)
今年の夏は思い出になった?
名古屋帰省後、
家族みんなが堺へ?
夕飯は近場の居酒屋
しまアジ
ブリ刺し
鱧の湯引き
ササミチーズフライ
軟骨の唐揚げ
穴子の天ぷら
アサリのバター焼き
ホルモン鉄板
よ～呑んだわ?
翌日は堺観光
大仙古墳
大鳥大社
堺市役所展望台
そのまま食堂
堺に単身で来て5カ月目
普段の独り暮らしだと
なかなか味わえない
そんな堺を満喫できた?
やっぱ、
家族の存在はデカイわ