報道されない「火花」の悲鳴 現地直撃リポート
誕生日企画第一弾。
「かんぱーい！」
地方での撮影。
五人一緒だったが撮影が長引き、もう遅いということで急遽泊まりになったのだ。
スタッフがグレードの一番高い部屋をとってくれたものの、近くで大規模なイベントがあったらしく、部屋はほとんど満室で取れたのは二人部屋と三人部屋。
部屋割りを決める前に広い三人部屋で五人全員集まって飲むこととなった。
リビングのようにソファやテレビがあり、軽いキッチンもある部屋だ。
そのテーブルに、マネージャーに買ってきてもらったビール、ウィスキー、シャンパン、ワイン、焼酎に日本酒…。
個々の趣味を考慮して用意した恐ろしい量の酒が並ぶ。
「買いすぎだよなぁいくら何でも」
「あいつこれからコストコって呼ぶ？」
「コストコ！(笑)」
「コストコって何だっけ……？」
「海外発の大型スーパーだよ。量がすげぇ多いのばっか取り扱ってるとこ。」
何だかんだ言いながらどんどん空いていく瓶や缶。
あながちコストコ(仮)のチョイスは間違ってはいない。
「ねー、おじさんやばいって」
暫くして、二宮の言葉で一斉に大野に視線が注がれる。
ソファの下でトロンとした目に力なくぐったりとした体を預けている。
「だぁいじょぉぶだよぉ」
「どう見ても大丈夫じゃないっしょ(笑)」
松本が苦笑してその隣に腰掛ける。
櫻井はそういう時に限ってトイレに立っている。
ので、戻ってきてぎょっとする。
頭をこてんと松本の肩に置き、にへらにへらと笑う大野はどう見ても出来上がっていた。
その頭を松本が撫でている。
「しょぉちゃん、おしっこでたぁ？」
…ダメだ。
マジで潰れる直前だ。
櫻井は心配そうに大野に近付く。
「…智くんは？トイレ行く？」
大野の腕を持つ。
松本から引き離すため？
いやいや、心配性な櫻井翔が兄貴心を発揮しているだけだ。
…多分。
「こんな状態の時に立つと危ないんじゃない？」
その手を松本が優しく阻む。
両者の間にばちばちっと火花が飛んだ……ような気がしたのは二宮だ。
「そう？じゃぁ、とりあえずソファ寝かせる？」
「横になると気持ち悪くなるよね？リーダー？」
「んー？わっかんねぇ。」
ヘラヘラ笑う大野は相変わらず松本に頭を預けたままだ。
「そっか、なら座ったままがいいかもね。水持ってくるね。」
櫻井はキッチンに向かった。
松本が、勝った、という顔をこっそりした……ような気がしたのは相葉だ。
＊
「松潤優勢って感じ？」
こっそり相葉が二宮に耳打ちする。
「いや、翔ちゃん絶対諦めないと思うよ？」
二宮はちらりと水を入れに行った櫻井を見る。
「今日、どっちが大ちゃんの隣で寝るか賭ける？」
「やだよ、金が勿体無い。今後どっちとヤ るかなら賭ける価値ありそうだけど。」
「ヤッ ても教えてくれないでしょ(笑)」
「確かに(笑)」
二人は他人事な為、のんびり酒を煽る。
＊
戻ってきた櫻井はグラスに水を持っている。
「智くん、はい、水だよ。身体起こして。」
大野の首の後ろを持って起こし、松本から離す。
「んぅ～水やだ～酒持ってこーい」
そのまま反動で櫻井にもたれかかった。
「…もぉ～仕方ないなぁ～この人は～。」
櫻井は眉を八の字にし、目尻を下げる。
「ちょー重いんですけどぉー。」
口を尖らせて困った顔で笑う櫻井。
すかさず松本がグラスを奪い、「ほんとに仕方ない人だよねぇ」と笑いながら口に含む。
櫻井が呆気に取られている間に松本はそのまま大野の口へ水を流し込んだ。
「えっ…！」
つまり、口移しだ。
「んぐっ…！げほっ！！なぁにすんだよまつじゅん！」
大野が松本を睨みながら櫻井にしがみつく。
「き、急展開すぎんだろ～流石松本潤だなぁ(笑)」
櫻井は引きつった顔をしているがしがみつかれているからか少しにやけている。
「リーダーのためだよ。水飲んで寝ないと明日に響くからね？」
櫻井のことなど目にも入っていないように、真正面からヨシヨシと頭を撫でる松本。
「ふんだ。まつじゅんなんて知らね。しょぉくん、口直しにちゅー。」
尖らせた口を櫻井に向ける大野。
「えっえっ！！くちっ…えっ！」
「じょぉだんだよ、テンパリすぎだって～(笑)」
ケラケラ笑ってそのまま胡座をかいている櫻井の足の上にコロンと乗っかる。
そして上を向き、櫻井を下から見上げる形でふにゃんと笑った。
「翔くんて…」
ごくり、と櫻井は唾を飲む。
「案外二重顎だよねぇ？」
「智く～ん、何それ酷くね～～？(泣)」
＊
「…何だあれ？」
「ねぇ～。何かもう俺らのこと忘れてるよね？」
二宮と相葉は2人が大野に振り回されているところを冷ややかに遠目で見ている。
「いくつになっても関係性変わんないねぇ、あの二人…いや、三人？」
「どーでもいいけどね。俺には関係ないし。」
そう言いながら先程大野が松本にしていたように、相葉の肩に頭を載せる。
「ニノも変わんないね？」
クスッと笑う相葉。
「何が？」
「耳赤いよ。」
慌ててばっと耳を隠す二宮。
「酔ってるんじゃなくて、緊張してんでしょ？」
「ナニソレ。意味わかんない。」
「俺にくっつきたかったんでしょ？」
「はぁ？そんなわけないじゃん。何で俺が！」
二宮が怒って頭を上げる。
すると相葉の手がその頭をぐっと元に戻す。
「なっ…」
「いいよ。お前の居場所はこーこ。」
小さな声でそう告げると、二宮はカァッと更に赤くなる。
「…ばっかじゃないんですか。はずかしー奴。」
「で？手は繋がなくていいの？」
ん？と掌を上に向けてパーにする。
二宮はその手を払い除けようとしたが少し考えてそれをやめ、悔しそうにバチン！と手を重ねる。
きゅっと握り締めると相葉はくすくす笑う。
「何だよ？」
「いや…何でもないよ。」
相葉は思う。
いつも手汗を感じることに愛を感じると。
大野と二宮がどれだけくっついていても、何とも思わないのはこれだ。
そこに緊張はない。
二宮は拒絶されることを怯えながら、相葉に触る。
(そんなことするわけないのにね？)
気持ちに気付いていながら何も言ってやらないのは…
その姿が可愛いから。
その一点に尽きる。
(案外俺もSなのかなぁ…)
相葉は頬に当たる二宮の髪をポンポンと撫でた。
続きますよーっ。
思ってるのと違うだろうな…ステラさんごめんなさいぃ…(T-T)でも勢いで書き上げちゃった…笑
火花 あなたの、あしたを、あたらしく
A3！第2弾アルバム秋組第3回公演 Full
『BUZAMA』
風間銀時&龍田謙古市左京 (cv:帆世雄一)兵頭十座 (cv:武内駿輔)
(左京)何に流されて ここまで来たのか古い傷跡やけに痛むな 悲しみの予感(十座)震え立つ怒り 背中に隠して冷静になれ 頼れる奴は あんたしかいねえ(左京)男の純な心に (十座)付け入る輩 (2人)ケジメさつけやしょう！
(2人)罪と罰 無様 無様 無様な鉛の弾一瞬の火花で燃えたぎる不器用 愚か 愚か 愚かな 紅蓮の華(左京)破れ散ることも恐れないで (十座)ただひたすら仁の道を(2人)進めよ
(左京)杯の絆 地獄の果てまで深い傷跡胸に残して 散りそうなその時(十座)お前の事なんて すべて御見通し救い出すのはあたりまえだろ ちと遅くなった(左京)男の命捧げた (十座)それ笑うヤツは (2人)白黒つけやしょう！
(2人)情けねぇ 無様 無様 無様な生き様でもあんたの為ならかまわない男は 愚か 愚か 愚かに見られても(左京)ひとり旅立つこと迷わずに (十座)ただひたすら仁の道を(2人)進めよ
左京「坊、親分さんがいなくなった今、龍田組を背負っていけるのは若頭のあんたしかいねえ」
十座「いまだに坊ちゃん扱いされる若頭に、そんな器があるのかね」
左京「器があるかないかじゃねえ。やるかやらないかよ」
十座「なぁ、風間。親父の仇を取ってくれねえか。あんたしか頼れる奴がいねえんだよ」
左京「親分さんに受けた恩を忘れちゃいやせん。この龍田組、守り通してみせやしょう」
(左京)背中が鳴いて叫ぶよ (十座)畜生どもに (2人)ケジメをつけろと
(2人)男は 無様 無様 無様な鉛の弾一瞬の火花で燃えたぎる不器用 愚か 愚か 愚かな 紅蓮の華(左京)破れ散ることも恐れないで (十座)ただひたすら仁の道を進めよ(左京)ただひたすら仁の道を(2人)進むよ
END
??歌詞カード参考