大雨もののお店

深夜から突然の大雨になり、午前３時に目が覚めて、以降は３０分おきに覚醒しながら起床時刻になってしまった。

６時、雨は上がりつつあったが、雨天装備で自転車を漕ぐ。

総合病院の北側信号機、会社まで、あと１キロぐらいの辺りが、いちばん、きつく感じる。

６時半、車庫待機開始。

担当が、もっとも古い４７万６千キロ走行車で、カーナビもないので、士気は低し。

①７時半すぎ、東名インターのホテルの仕事が入った。２，２６０円。

燃料警告灯が点灯。ゆうべ、夜勤者が乗った車なので、多忙だったのだろう。

ＬＰＧスタンドで、ガス満。

②Ｎ駅南口に入る。思った通り、動きは鈍い。南口の乗り場規定数は３台。幸い、僕は１０分ほどでプールの先頭＝乗り場から数えれば４台目まで進んだ。

既にプールには５台×３列＝１５台も後が着いている。

流しが成立しない地方タクシー、ひたすら、これに耐えるか配車指示が降ってくるかの、どちらかでしか仕事にありつけないのである。

乗り場へ。男性１名、御乗車。６９０円。

③再び、南口。女性１名、８５０円。

もう１０時だ。ママさん食堂へ。

前日の甥っ子とのことがあって、鬱々していて、話を聞いて欲しかったってのもある。

彼女も子を持つ主婦なので、子育て相談の良き相手なのだ。

『あなたは、何でもキッチリしていて、それは正しいんだけど、自分で自分を苦しめてるよね？鈍感な人は何も感じないから、そういう相手に、こうであるべき、って腹を立てて自分が疲れるの、もったいないと思う』

『でもさぁ、男の２人暮らしで、いちばん量が出るのはプラスチックゴミなんだよ。それを収集してもらえないのは、ダメージが大きい。それで甥っ子に激怒の置手紙したんだけど』

他に御客さんが来ると、こういう会話はできないので、僕は開店直後の１０時台にいつも行くのだ。

１０時４８分、店を出る。

やる気なし。

車庫の４台目に着け、早朝に睡眠不良だったこともあって、本当に居眠りしてしまった。

わずかながら、車庫は動くも、１０時５５分待機開始→近くのマンションから仕事が出たのが、１２時、つまり６５分の待ち。

④マンションから、お母さんと子ども２人を、Ｎ駅南口へ、１，４６０円。

そのまま南口に入ろうかと思ったが、既に我が社が１台、プールにいる。

うち、１台しか入れません。予備待機の登録しようとしたら、横をすり抜けた新人女子が、先に予備待機を入れてしまった。

車庫に戻った。

１２時半→１４時２０分・・・たんまり、１時間５０分ハマって、ようやく配車仕事。

⑤メモリアルガーデン（共同墓地）→Ｋ駅　１，０６０円。

時刻、１４時４５分。

僕は、２回目のＬＰＧスタンドへ向かった。

車を洗車機にかける。

拭き取ると、雑巾が真っ黒。

この車の正規担当者は、ほぼ乗りっぱなしで洗うことがないから。

個人タクシーと他社の乗務員が『明日は今日よりは、いいよ』と会話している。

皆、暇だったのだろう。

『２回目だから、大して入らないと思います』

僕はスタンドの係員に言った。ガス満、完了。

『それでも、１０?入ったよ』

『あ、それは、ハマってた時間の冷房分だよ』

自嘲した僕、まっすぐ帰社・閉局しました。

５回、税抜６，２２０円。

１６時、帰宅して洗濯機を回す。

１７時、玄関ドアが開いた。甥っ子、帰宅。

『ただいま』

いつもは、御帰りとか、お疲れ、とか言うのだが、つい嫌味を言ってしまった。

『これはこれは、蟻培養博士様』

自分自身にも嫌悪を覚えた。

八百屋で働く甥っ子は、ナスとキュウリの売れ行きが凄くて、多忙だったそうだ。

１日の稼ぎ、甥っ子にも負けた。