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今日は父と初のレジェンズシートからの観戦。
慎吾 守りたいものがあります
東京マラソンでもわかるように、マラソン界も高速化の波が押し寄せてきています。
2時間3分台ということは、100mを17秒くらいで走り続けなければならないわけです。
ましてやトラック種目においては、よりスプリント力が求められることになると考えます。
そこで、私が、走り方というか「体の使い方」で注目する選手が、キム・コリンズ選手です。
当然、裸足で身につく体の使い方でも参考にすべきだと考えています。
日本人が100mで9秒台を目指す上でも、コリンズ選手の体の使い方は、研究されるべきではないかと考えます。
ちまたには、ボルト選手の体の使い方があふれています。キム・コリンズ選手の体の使い方が研究させた資料がほとんど無いのは残念なことです。
まず、キム・コリンズ選手がどんな選手か紹介いたしましょう。
国籍は セントクリストファー・ネイビス
1976年4月5日生まれの40歳 身長175cm 体重67kg。
日本人にしてもそんなに大きいという感じの体形ではないですよね。
さらに凄いのが、
2009年、33歳の時に引退し、2011年35歳の時に復帰しています。
そして昨年、2016年40歳の時の100mで9秒93の自己ベストをマークしているのです。
一度引退した選手が、40歳にして自己ベスト、それも100mで9秒台なんてあり得ませんよね!
これだけではなく、セントクリストファー・ネイビスには、陸上競技のための、まともな設備環境は整っていません。トレーニングはもっぱら草原やサッカー場、ビーチで走るとです。
これは、以前ブログの「裸足で身につく体の使い方はサッカーでも使えるか?」
の中で紹介したジャマイカの選手の練習方法にも共通する物があります。
「世界最速の島 ジャマイカの秘密」という日経新聞記事
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~(略)~
高野進や伊東浩司を育てた東海大の宮川千秋教授だ。教授は3年前、ジャマイカに2ヶ月滞在して練習方法や指導論に触れた。宮川教授によると、滑りやすい芝では足裏全体で地面を掴む感覚、グリップ力が養われる。結果として、腰が前に出てストライドが伸びる。硬くて反発力が得やすい全天候トラックを走るときに、その効果が如実に現われるという。教授は帰国後、芝での練習を導入。韓国の大学生に3ヶ月間、芝だけで練習させたところ、直後の大学選手権で優勝したという。
~(略)~
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さらにキム・コリンズ自身は、
「筋肉トレーニングは嫌い。ビタミンもとらない。ウエイトトレーニングは信用しない。鉄アレイで鍛えることにも興味はない。僕は気楽な男」
とインタビューで語っています。
納得といえば納得です。筋力で走っていたのでは、100m選手としては小さな体で、40歳にして9秒台を出すことなどかなり難しいことだとわかります。筋肉と腱の伸張反射と重心移動をうまく使った究極の体の使い方なのだと考えます。
伸張反射をうまく使っている理由は、キム・コリンズは100mの一流選手の中でもダントツでピッチが速いからです。つまりシザース(足が接地したときに逆足がどこまで前に出ているかに着目した指標)が速いわけです。
トレーニングのほとんどが草原やサッカー場、ビーチで走ることから考えても、足首を使ったキックではなく、股関節中心動きであり、腸腰筋が鍛えられ、腸腰筋の伸張反射による素早い膝の前への送り出しが可能となったのだと考えます。
筋肉の反応速度は脳から命令が出て0.3秒かかりますが、反射は0.01秒ほどで筋肉が反応するわけですから30倍速いわけです。
一般的なウェイトトレーニングによる筋力に頼っていたのでは、この反応速度は出せないのです。
全く、筋力トレーニングはしてないわけではないでしょうが、伸張反射を意識した内容であることは推測できます。
キム・コリンズのコメントからも他の100mの選手と体形を比較からも一般的に行われているウェートトレーニングはしていないことが予想されます。
では、いったいどんな体の使い方をしているのでしょう?
過去の映像を見てみると、私のイメージとしてはマイケルジョンソン選手の背骨のバネと広背筋を使った走りと末續慎吾選手のナンバ的体の使い方と重心移動をミックスしたような走りです。
キム・コリンズ選手の走りは一見、一歩一歩で前にはねているような感じがします。
はねているような感じは、マイケルジョンソン選手のように、骨盤の前傾による背骨のバネと広背筋を使った押す動きによるものです。
前にはねる感じは、末續選手は、地面を押す方の足と同じ肩を前の方に倒して重心移動していきますが、キム・コリンズ選手の場合、腹部・胸を前に押し出すことによって重心移動しています。
この動きは、背骨のバネも使えますし、ナンバ的な体の使い方で問題になる腕振りも体の動きに同調させやすくなるのです。
< p>地面を押してはねる感じを、重心移動によって前への推進力に変えていける動きなわけです。
2004年当時のものですが、キム・コリンズ選手の走りを分析したホームページが私が知ってる範囲で唯一見つけることができましたのでURLを貼り付けておきます。
このホームペ-ジは
「FNの高校物理」といって高校の理科教員の方が、授業の補講用に2002年5月から作り始めたものです。2009年に定年退職しましたが現在も継続されています。
ナンバの動きの解説や末續選手とキム・コリンズが走っている動画もありますので、一見の価値があるホームページです。
?
このホームページにも書いてありますが、
キム・コリンズの走りは、ナンバ的走りを進化させたものです。
ですから短距離だけではなく中長距離にも十分に使える動きだと考えます。ぜひ参考にしていただければと思います。
これらの動きは、キム・コリンズやジャマイカの選手のように芝の上や砂の上でトレーニングすることで身につくと考えられますが、裸足でトレーニングしても同じような効果が期待できます。
砂や芝がなくても裸足でのトレーニングで身につく体の使い方なんです!
また、一本歯下駄トレーナーの宮崎さんが推奨しているGETTAという一本歯下駄もこの動きづくりには重要なアイテムと考えます!
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