これが決定版じゃね?とってもお手軽慎吾
店舗情報
森ノ宮美容室DRAN
大阪市中央区森ノ宮中央1-9-25
定休日:月曜日・第2・3火曜日
営業日:平日11:00~19:00 土・日・祝9:00~18:00
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とどくといいな 慎吾
先日、杉並公会堂 大ホールでOPERAMANIA2<ベルカントからリヒャルト・シュトラウスまで>と題した公演を聴いて参りました。
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~プログラム~
~第1部~
1.ドニゼッティ《ラ・フォヴォリータ》より“やさしい魂よ”(小笠原)
2.ベッリーニ《ノルマ》より“ああ、震えるのではない 邪悪な者め”(大隅、板波、城)
3.ヴェルディ《エルナーニ》より“エルナーニ、一緒に逃げて”(石原)
4. 〃 《イル・トロヴァト-レ》より“恋は薔薇色の翼に乗って”(岸)
5. 〃 《 〃 》より“それでは私は貴方の息子ではないのか”(中島、城)
6. 〃 《 〃 》より“聞いているのか?”(岸、山口〔邦〕)
7. 〃 《仮面舞踏会》より“あの花を摘み取って”(山口〔安〕)
8. 〃 《 〃 》より“永久に君を失えば”(藤田)
9. 〃 《 〃 》より“お前こそ名誉を汚すもの”(木村)
10. 〃 《 〃 》より“私が貴方と一緒だ”(藤田、山口〔安〕)
~第2部~
11.ヴェルディ《運命の力》より“アルヴァ―ロよ隠れてもダメだ”(及川、木村)
12. 〃 《ドン・カルロ》より“お願いがあってやって参りました”(板波、城)
13. 〃 《 〃 》より“呪わしき美貌”(中島)
14. 〃 《 〃 》より“別れの日は来た”(山口〔邦〕)
15. 〃 《 〃 》より“世の虚しさを知る神”(板波)
16. 〃 《椿姫》より“過ぎ去りし日々よさらば”(大隅)
17. 〃 《アイーダ》より“おお、わが故郷”(石原)
18. 〃 《 〃 》より“すでに神官たちが待っている”(及川、中島)
19. 〃 《 〃 》より“地上よ、さらば”(笛田、石原、中島)
20. 〃 《オテッロ》より“神かけて誓う”(及川、木村)
21. 〃 《イル・トロヴァトーレ》より“貴女こそ私の恋人~恐ろしき焚火を見れば”(笛田、岸)
~第3部~
22.レオンカヴァッロ《道化師》より プロローグ(木村)
23. 〃 《 〃 》より“衣装を着けろ”(及川)
24. 〃 《 〃 》より“もう道化師じゃない”(小野、岸、笛田、山口〔邦〕)
25.ジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》より“ある日青空を眺めて”(塩塚)
26. 〃 《 〃 》より“祖国の敵”(山口〔邦〕)
27. 〃 《 〃 》より“胸像はそこね”(塩塚、山口〔安〕)
新人紹介コーナー岡田 愛
28.プッチーニ《ジャンニ・スキッキ》より“私のお父さん”(岡田)
29.越谷辰之助『初恋』( 〃 )
30.R.シュトラウス『明日の朝』( 〃 )
31.プッチーニ《妖精ヴィッツ》より“幸せな日に戻り”(小野)
32. 〃 《ラ・ボエーム》より“冷たい手を”(藤田)
33. 〃 《 〃 》より“私の名はミミ”(青木)
34. 〃 《 〃 》より“愛らしい乙女よ”(小笠原、青木)
~第4部~
35.プッチーニ《トスカ》より“歌に生き、愛に生き”(山口〔安〕)
36. 〃 《 〃 》より“星は光りぬ”(城)
37.プッチーニ《蝶々夫人》より“可愛い瞳の少女”(岸、藤田)
38.ビゼー《カルメン》より“ハバネラ”(鳥木)
39. 〃 《 〃 》より“母親の事を話してくれ”(笛田、青木)
40. 〃 《 〃 》より“闘牛士の歌”(山口〔邦〕)
41. 〃 《 〃 》より“カスタネットの歌”~“花の歌”(城、鳥木)
42. 〃 《 〃 》より“何を恐れることがありましょう”(青木)
43. 〃 《 〃 》より“あなあたね?ぼくだ”(鳥木、笛田)
43.グノー《ファウスト》より“清らかな住まい”(小笠原)
45.R.シュトラアウス《サロメ》よりフィナーレ(大隅)
46. 〃 《エレクトラ》より“ひとりぼっちだ”(板波)
~出演~
青木エマ(ソプラノ)
石原 妙子( 〃 )
板波 利加( 〃 )
岡田 愛( 〃 )
大隅 智佳子( 〃 )
岸 七美子( 〃 )
山口 安紀子( 〃 )
鳥木 弥生(メゾ・ソプラノ)
中島 郁子( 〃 )
及川 尚志(テノール)
小笠原 一規( 〃 )
小野 弘晴( 〃 )
塩塚 隆則( 〃 )
城 宏憲( 〃 )
笛田 博昭( 〃 )
藤田 卓也( 〃 )
木村 聡(バリトン)
山口 邦明( 〃 )
服部 容子(ピアノ)
藤原 藍子( 〃 )
フランコ酒井(司会・解説)
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青木さんは2016年3月、めぐろパーシモンホール大ホールのオペラ《ヤマタノオロチ》アマテラスオオミカミ役<出演:宮本益光さん、伊藤純さん、青木エマさん、三宅理恵さん、牧川修一さん、穴澤ゆう子さん、作曲・指揮:加藤昌則さん、台本:たかはしけいすけさん、演出:宮本益光さん、管弦楽:特別編成オーケストラ 他>以来。
石原さん2015年11月、すみだトリフォニーホール小ホールの二期会クリスタルコンサート<出演:石原妙子さん、鳥養和歌子さん、藤井玲南さん、糸賀修平さん、小林大祐さん、小林由樹さん、藪内俊弥さん、ピアノ:山口佳代さん>以来。
大隅さんは本年1月、足利市山辺公民館・別館ホールの『足利オペラ・リリカ』公演<出演:大隅智佳子さん、田崎尚美さん、内山信吾さん、又吉秀樹さん、石塚幹信さん、小田知希さん、小林昭裕さん、斉木健詞さん、指揮:佐藤宏充さん、演奏:清水綾さん&足利オペラ・リリカ・アンサンブル>以来。
岸さんは2012年9月、ヤマハホールの二期会アフタヌーン・コンサート<出演:齋藤青麗さん、大黒久美子さん、吉田友子さん、永瀬祐紀乃さん、武田正雄さん、吉見佳晃さん、湯浅桃子さん、梅園絵美子さん、志摩大喜さん、岸七美子さん、外山愛さん、メンサー華子さん、 芝沼美湖さん、榛葉樹人さん、井上雅人さん(演奏順)他>以来。
鳥木さんは昨年8月、荻窪・名曲喫茶ミニオンの「渡邉弘樹と仲間たちのチャリティーコンサート」<出演:渡邉弘樹さん、髙橋絵理さん、鳥木弥生さん、寺田宗永さん、ピアノ:菊地沙織さん、ヴォーカル:藤島 新さん>以来。
中島さんは昨年11月、足利市民会館の足利オオペラ・リリカ《フィガロの結婚》マルチェリーナ役<出演:大隅智佳子さん、小林昭裕さん、津山恵さん、相田麻純さん、中島郁子さん、斉木健詞さん、横山慎吾さん、小田知希さん、高原亜希子さん、金沢平さん、新井ちひろさん、古屋知恵さん、公演特別監督:直野資さん、音楽監督:大隅智佳子さん、管弦楽:足利カンマーオーケスター、合唱:足利市民オペラ合唱団 他>以来。
小笠原さんは先月、東京文化会館 小ホールの第53回日伊声楽コンコルソ本選<出場者:竹下みず穂さん、一條眞紗子さん、澤﨑一了さん、小笠原一規さん、澤原行正さん、別府美沙子さん、内田千陽さん、工藤和真さん、糸数知さん(演奏順)>に続いて。
城さんは2014年11月、足利市民会館の《ノルマ》ポリオーネ役<出演:大隈智佳子さん、田崎尚美さん、城宏憲さん、斉木健詞さん、渡辺大さん、林眞暎さん、指揮:菊池彦典さん、管弦楽:足利オペラ・リリカ・アンサンブル、公演特別監督:直野資さん、音楽監督:大隈智佳子さん、合唱:足利市民オペラ合唱団 OHSUMI&PRODUCEオペラ合唱団 他>以来。
笛田さんは本年3月、東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアルの~日本のトップテノールが奏でる日本、そして世界の歌~ <出演:村上敏明さん、小山陽二郎さん、中井亮一さん、西村悟さん、笛田博昭さん(演奏順)、司会:田代万里生さん、指揮:園田隆一郎さん、管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 >以来。
藤田さんは昨年8月、秩父ミューズパーク音楽堂の《ラ・ボエーム》ロドルフォ役<羽山弘子さん、藤田卓也さん、平井香織さん、水野洋助さん、秋本健さん、金子宏さん、鹿野由之さん、秋山峰夫さん、加藤一輝さん、村越俊之さん、小堺修さん 他>以来。
服部さんは昨年8月、浜離宮朝日ホールの西村悟テノール・リサイタル以来。
藤原さんは一昨年12月、東京文化会館 小ホールの演奏会<出演:上田純子さん、清水理恵さん、宮里直樹さん、高橋洋介さん、ピアノ:藤原藍子さん、ナレーター:窪田壮史さん>以来。
フランコ酒井さんは2011年10月、文京シビックホール小ホールの笛田博昭&大隅智佳子ジョイント・リサイタル(ピアノ:仲田淳也さん)以来です。
杉並公会堂の大ホールの方は、中学時代に東響の公演を聴きに来て以来で、実に半世紀ぶり。もちろん当時は改築前でホールに大小があったかどうかも不明です。
ここからが本題です~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
午後3時に始まり、終演は午後9時40分(9時45分という説もあり)という前代未聞、後々の語り草になりそうなコンサートでした 。
第1部はベルカントからヴェルディへ。
1.“やさしい魂よ”(小笠原さん)...断ち切れぬ愛の苦悩を歌う小笠原さん、日伊のときより強く声が出てました。
2.“ああ、震えるのではない 邪悪な者め”(大隅さん、中島さん、城さん)...激高…茫然…当惑…三者三様それぞれの思いを訴える三重唱、このお三方がいきなり登場する処が凄いです!(普通なら小出しにします)。あとにも錚々たる面々が綺羅星の如く。。。
3.“エルナーニ、一緒に逃げて”(石原さん)...石原さん、質量系の深みのあるお声で、技量も冴えています。
4.“恋は薔薇色の翼に乗って”(岸さん)...岸さんのドラマチックな歌唱。
5.“それでは私は貴女の息子ではないのか”(中島さん、城さん)...中島さんの奥行き感と、城さんの力感。
6.“聞いているのか?”(岸さん、山口〔邦〕さん)...高
音域の岸さん、山口さんは重厚で立派なお声です。
7.“あの花を摘み取って”(山口〔安〕さん)...山口〔安〕さんの豊麗な歌い振り。
8.“永久に君を失えば”(藤田さん)...身を引く決意を歌う藤田さん、上から下まで淀みなく。
9.“お前こそ名誉を汚すもの”(木村さん)...忠誠、屈辱、復讐心、悔恨と変わっていく心理描写を、木村さんが巧みに表現。
10.“私が貴女と一緒だ”(藤田さん、山口〔安〕さん)...愛を確かめ合う二重唱、《仮面舞踏会》前半のクライマックスです。
第2部はヴェルディの特集。
11.“アルヴァーロよ隠れてもダメだ”(及川さん、木村さん)...スピント系の及川さん、力感溢れる木村さん。
12.“お願いがあってやって参りました”(板波さん、城さん)...お二人の艶々とした歌唱。板波さんの最後のピアニッシモが素敵でした。
13.“呪わしき美貌”(中島さん)...中島さん、メゾでは普通出せない高音を披露。
14.“別れの日は来た”(山口〔邦〕さん)...山口〔邦〕さんの気高い演奏。
15.“世の虚しさを知る神”(板波さん)...板波さんは、濃淡つけた歌唱。
16.“過ぎ去りし日々よさらば”(大隅さん)...ピアニッシモ&濃淡と言えば、我らが大隅ちゃんも負けてません。裸足で熱演、熱唱されてました。
17.“おお、わが故郷”(石原さん)...石原さん、弱音気味のハイCが素敵です。
18.“すでに神官たちが待っている”(及川さん、中島さん)...及川さんは張りのあるお声。深い響きの中島さん。
19.“地上よ、さらば”(笛田さん、石原さん、中島さん)...ひとり外国人が紛れ込んでないかい?(笛田さん)
20.“神かけて誓う”(及川さん、木村さん)...激しい二重唱、最後盛り上がり。
21.“貴女こそ私の恋人~恐ろしき焚火を見れば”(笛田さん、岸さん)...笛田さん、お約束のヴァリアンテで前半終了です。
第3部はヴェリズモ、プッチーニがメイン。
22.“道化師プロローグ”(木村さん)...お馴染みのプロローグ、会場はヴェリズモオペラの雰囲気に包まれます(ヴェリズモって何?と私に聞かないように!)。
23.“衣装を着けろ”(及川さん)...悲しい定め、こころで泣きながら。
24.“もう道化師じゃない”(小野さん、岸さん、木村さん、山口〔邦〕さん)...小芝居付きで演奏、《道化師》のクライマックス!
25.“ある日青空を眺めて”(塩塚さん)...諭すように、かつドラマチックに。
26.“祖国の敵”(山口〔邦〕さん)...理想に燃えていたころを回想し熱唱。
27.“胸像はそこね”(塩塚さん、山口〔安〕さん)...永遠の愛を誓い合う愛の二重唱。
28.“私のお父さん”(岡田さん)...岡田さんは、透明感のあるお声。
29.“初恋”(岡田さん)...丁寧な歌唱。
30.“明日の朝”(岡田さん)...美しい旋律、爽やかな歌い振りで新人コーナーを締め。
31.“幸せな日に戻り”(小野さん)...小野さんは衣装もお声も個性的。
32.“冷たい手を”(藤田さん)...藤田さん、超高音も安心して聴いてられます。
33.“私の名はミミ”(青木さん)...お声に艶が増した感じの青木さん。
34.“愛らしい乙女よ”(小笠原さん、青木さん)...お二人が舞台の袖に消えたからと言って、終わりと思ってはいけません!小笠原さんのシンクロを聴き逃す手はない。
第4部はプッチーニ、ビゼー〔カルメン〕、リヒャルト・シュトラウスで完結。
35.“歌に生き、愛に生きい”(山口〔安〕さん)...こちらにも外国人のようなお声の歌手がおられました(山口〔安〕さん)。
36.“星は光りぬ”(城さん)...楽しかった愛の日々、居たたまれぬ思いぶつけた辞世のアリア、城さんによる珠玉の演奏です。
37.“可愛い瞳の少女”(岸さん、藤田さん)...愛の二重唱の締めくくり、素敵.。o○ウットリ.。o○
38.“ハバネラ”(鳥木さん)...何処にも全く無駄な力が入ってない、鳥木さん究極のパフォーマンス。
39.“母親の事を話してくれ”(笛田さん、青木さん)...鳥木さんに続き、笛田さん、青木さん、舞台が狭く感じます。
40.“闘牛士の歌”(山口さん)...Hさん曰く「今まで聴いた闘牛士の歌で一番良かった気がする」確かに!
41.“カスタネットの歌”~“花の歌”(城さん、鳥木さん)...鳥木さんの素敵なカスタネット、城さん渾身の歌唱。
42.“何を恐れることがありましょう”(青木さん)...意を決した青木さん。
43.“あなたね?僕だ”(鳥木さん、笛田さん)...小芝居付き、殺気立ったパフォーマンス。カルメンがドン・ホセに刺されたあと、ひと言も語らず、無言でその場に倒れ死ぬ処が逆説的余韻を生む。
44.“清らかな
住まい”(小笠原さん)...小笠原さんの伸びやかな高音が光ります。
45.“サロメ フィナーレ”(大隅さん)...大隅さんのサロメ、狂気のモノローグは2013年11月サントリーホール・ブルーローズ、日本リヒャルト・シュトラウス協会主催の特別演奏会(ピアノ:千葉かおるさん)以来です。今回は午後9時12分~9時29分のパフォーマンスでした。
大隅さんの口腔、鼻腔、声帯等は、歌うために天が授けたものという気がいたします。あとは気官を鞴(ふいご)のように自在に調整され。
46.“ひとりぼっちだ”(板波さん)...板波さんの歌唱の厚みも半端じゃなかったです。
聞きしに勝る長丁場でしたが、名曲が名演奏で聴け(どれも滅多に聴けないレベルで)、堪能いたしました。ピアノの服部さん、藤原さんお疲れさまでした。フランコさんのプログラムノートも充実してました。
Hさんがいつものように、パンと飲み物を用意して下さっていたので助かりました(「そのパン、私が食べたかったのに…」を仰らなければ尚良し)。
私、前日は4時間のオペラ鑑賞でしたが、そこでもフランコさんをお見掛けいたしました(遠目でお声掛け出来ませんでしたが、間違いありません)、タフな方です。
会場を後にし、直ぐの青梅街道に面した一角(現在はコンビニ)、「ここは、ござ(イグサで織った敷物)屋さんで、四畳半や六畳のござを平積みにして売ってました...」などと、昔話をしながら荻窪駅に向かいました。
このところ三越前、立川、有楽町と...現地駅でのお別れが続いているHさんと、今回も現地駅解散となりました(Hさんは電車、私は最終バスの2つ前)。
~余談~
今、ロンドンで世界陸上が開催されてますが、私が体力的に限界を感じたのは、これまで3度あります。どれも若い頃のことです。
高校1年で400mを初めて試合で走ったとき...ゴールしたあと猛烈にお尻の筋肉が痛くなり、立っていられなくなりました。腰砕け状態です、乳酸が溜まり歩くことも出来ません。
これが「ケツ割れ」というやつなんだな...と思いました。400をやった人なら大抵一度や二度経験します。あの辛さは経験した者でないと分かりません、時に激しい頭痛や嘔吐を伴うケースがあります。
バルセロナ五輪400mファイナリスト高野進氏は、「ゲロバケツ」(←これから食事という方には丁度良かったですネ)を用意して練習したそうです。
「ケツ割れ」は上品な言葉とは言えませんが、陸上はまだマシです。スピードスケートの世界でも「ケツ割れ」はあるそうで、あちらでは、それを「ワレメにきた」と言うそうです(女子選手もそう言ってるかは知りませんが)。
次にその年の24キロ走...冬休み(大晦日近く)の自主練で、誰も練習に出て来てません。その日は結局中長距離の先輩と私の二人だけでした。(冬はグランドが使えず)一人で室内演習するのも何なので、先輩のロードワークにお付き合いすることにしました。
約24キロと聞いてビビリましたが、私も1500メートルを4分40秒台で走っていたので(短距離選手としてはかなりいい数値、その先輩は1500メートル4分10秒台)、トロトロ走って着いていけば大丈夫だろう...何事も経験と思って走り出しました。
ところが思いの他ペース速く、5キロくらいで、もおヒーヒー。息は苦しくないのですが、足が着いていきません。短距離と使う筋肉が違うというか、使い方が違うというか、長距離を甘く見てました。私には24キロどころか10キロも無理、無謀な挑戦でした。
先輩も、さすがにペースを落としてくれましたが、私の足はもおパンパンです。折り返し地点は電車の駅と聞いていたので、そこに着いたら「もう限界です、電車で帰らせてください」と言う以外ない、と一瞬思いましたが、電車賃を持ってきてないんですよね。
折り返し地点の駅に着き先輩が「じゃあ、帰ろうか」後半はまさに地獄でした。赤信号で止まるたび「もお、限界です」と何度口から出掛かったか...
学校まであと3キロという地点で、ついに力尽き「もお、駄目です、これ以上走れません」、先輩「ここからペース上げようと思ってた」
でも、先輩は体が冷えるからと自分が着ていた厚手のヤッケ(当時ウインドブレーカーをそう呼んでました)を私に着せてくれ、そこから学校まで一緒に歩いて帰りました。
そして練習のあと、ラーメン屋でラーメンをおごってくれました(走っていて不思議とそんな予感がしてました)。先輩と別れてパンパンになった両足を引きずりながら、這うようにして家に帰ったのを覚えています。
大学時代のアルバイト、36時間のぶっ通し勤務...これもキツかった!労働基準法に抵触するので詳しく書けませんが、今でいうブラック企業だったかも知れません。
朝8時に出勤して、解放されたのはナント翌日の夜8時!30時間を越えたあたりから周りの世界が黄色く見え出し、当時バイト先まで車で通っていたのですが、会社を出で暫くしたら疲れがどっと出て猛烈に眠くなり、路肩に車を停めて朝までグーグー。
途中、夜警のパトカーの警察官に窓ガラスをコツコツたたかれ「気を付けて帰ってください」と言われるも、すぐにまた撃沈。いつもなら20分くらいで帰れる家にたどり着くことが出来ず、性懲りもなく又そのまま出勤していきました(着替え、食事、入浴する間もなし)。こう見えても私は結構タフです。
次回のブログ更新は今月下旬(宮里直樹さん〔テノール〕&水野彰子さん〔ピアノ〕のミニコンサートのレポ)を予定しております。