ついに図書館のオンライン化が進行中?
マツキヨさんのグリーンスムージー
見つけた時は娘と『あったーー』と、
図書館を民主主義のアプローチで考えて何かいいことあるの?
お盆休みに読んだ1941年生まれの映画評論家の書いたエッセイ本…少し古いです。 f(^^;
雄鶏社の月刊「映画ストーリー」編集部を経て、フリーの編集、映画評論に活躍。
現在、NHK BSオンラインのスペシャルコラム「渡辺祥子のシネマ温故知新」を毎月アップされてますが、月刊「味覚春秋」(飲食店に置かれているようです。)で映画エッセイ「映画とたべもの」を連載中。
◎本題は、その連載中のエッセイのうち、1992年~2004年の間に書かれたものを加筆修正した単行本で、ぴあ から2004年12月発売。
中古本屋で(近くの店にはナカナカ映画関連で欲しい物が並ばないのですが)今年見つけて購入してまして、しばらく積んでました。 (^^ゞ
映画に出てくる食に関するエピソードに着目したエッセイで、「男と女と家族の食卓」、「アメリカの懐かしい味」、「アジアのおいしい食卓」、「事件の陰に食事あり」、「忘れられない食卓」の5章立て、87作品。
帯裏のピックアップ紹介では…
社交の食卓、子供の食卓…「ネバーランド」(2004米・英)、甘くてほろ苦いおとぎばなし…「ショコラ」(2000米)、かくて恋と食は結びつく…「赤い薔薇ソースの伝説」(1992墨)、アツアツの水餃子…「初恋のきた道」(2000米・中)、白菜を漬けた頃…「阿修羅のごとく」(2003日)、へび料理と羊肉!?…「2046」(2004香)、食べることは人間の証…「A.I.」(2001米)、母らくだのお乳…「らくだの涙」(2003独)など
と上がってます。
自分は劇場にあまり行かなくなった時期で見てない作品が多いんですけど、見る機会があったらソコは気にして見てみようなどと思いつつ、楽しめました。
自分が買うコノ種の書籍ではお馴染みなんですが、装丁は和田誠。
表紙は「ショコラ」のジョニー・デップとジュリエット・ビノシュで、裏表紙は「A.I.」のテディとハーレイ・ジョエル・オスメント。
扉の部分は「初恋のきた道」のチャン・ツィイー。
そして、カバーを外さないと気付けないのが肝…本体の表紙に「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001米)のダニエル・ラドクリフが描かれてます。 d(^-^)
●ググると、先行して早川書房から1983年~1992年連載分のエッセイを単行本化した1992年10月発行の「食欲的映画生活術」があり…
最近だと、近代映画社の「SCREEN新書」シリーズから2009年11月発行の「“食”の映画術 映画の中の食べ物から見た世界」が出ていて、コチラが最新の書籍化ではないかと思われます。
後者は地元の大手の書店(流石に映画書籍の棚も充実してます)にありそうなので、あれば買うつもり。
なお、1986年発売のハヤカワ文庫の淀川長治・田中英一・渡辺祥子:共著「グルメのためのシネガイド」が、「味覚春秋」などいくつかの雑誌に1974年~1983年ころに発表された文章で、淀川長治「なつかしの映画と食べもの」、田中英一「西部劇と豆料理」、渡辺祥子「青春映画とアップルパイ」の3篇をまとめたもの…のようなので、3章目がエッセイの最初の書籍化かもしれません。
古い文庫本ながらも毎週行っている図書館の蔵書検索でヒットしたので後日借りるつもり。
表紙は「アニー・ホール」(1977米)のロブスターとウディ・アレン…和田誠のイラスト、端的に特徴をとらえていて大好きです。
◆渡辺祥子の御主人は、1997年に亡くなられている映画評論家・筈見有弘。
「映画とたべもの」では最後に綴られているドキュメンタリー映画「らくだの涙」の部分に…1991年8月に「マンドハイ」1988蒙というモンゴル映画を日本で配給した会社が企画して首都ウランバートル近郊の草原のテントで何日か過ごす旅に関係者を連れて行き、参加した夫は「毎日、ゆでた羊の肉に岩塩をつけて食べたけど少しも飽きなかった」と嬉しそうだった…という話で登場されてます。
彼の本だと…場所を取らなくてありがたい講談社現代新書で…
スリルとサスペンスの巨匠について記した1986年発行の「ヒッチコック」、
翌1987年発行のハリウッドの夢をよみがえらせたスーパー・ヒットメーカー(監督作は「太陽の帝国」(1987米)より前までの内容ですが)について記した「スピルバーグ」なんてのを買ってます。