パンくずリスト
  • ホーム
  • 南こうせつ
  • 南こうせつのセール通販情報、本当のトレンドをあなたにお届けします

南こうせつのセール通販情報、本当のトレンドをあなたにお届けします

南こうせつ

南こうせつ倶楽部

夏・広島から/コトリンゴ・STU48も出演/いのちの尊さを歌おう/メインMC加藤シゲアキ(NEWS)、NEWS「U R not alone」大合唱、加藤ソロ曲も

番組内容

夏の広島から送る「いのちのうた」コンサート/“うたの力”でひとりでも多くの人に「平和について考えるきっかけ」を届けます/メインMCは加藤シゲアキ。石川さゆり、南こうせつと貴重コラボレーション/NEWSがVTR出演!学生たちと「U R not alone」熱唱/映画「この世界の片隅に」の感動再び、コトリンゴ「悲しくてやりきれない」/STU48「瀬戸内の声」/ヒット曲「長崎の鐘」誕生秘話とは

南こうせつについてのとことん専門サイト

『We are the World』がレコーディングされたのが28年前=1985年の昨日、1月28日なんだそうです。(発売は約2ヶ月後)

そして同年7月、アフリカ難民救済の名目で行われた『LIVE AID』は史上最大の音楽イベントとなりました。

元々はブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフが提唱したチャリティ曲『BAND AID』、その呼びかけに多くの超大物アーティストたちが賛同、米国での『We are the world』発売を受けて、このイベントはとんでもないデカいものに。
B級バンドに過ぎなかったブームタウン・ラッツは一躍有名になり、当時ボブ・ゲルドフにはノーベル平和賞をとの声もあったんです。

ライブの参加アーティストの名前を列記していくだけでかなりの行数を使いますので止めておきますが、「有名どころで出てない人っていないんじゃ?」と思えるほどの超豪華メンバーでした。
1985.7.13.
英国 ロンドン、ウェンブリー・スタジアム
米国 フィラデルフィア、JFKスタジアム

英米2会場での開催。ちなみに、ロンドン会場には来賓としてチャールズ皇太子とダイアナ妃が招かれていました。

ライブ総時間は計12時間以上。当然2国間で時差がありますので、フィル・コリンズはロンドン会場に出演した後、コンコルドで米国フィラデルフィア会場に移動、両会場出演の離れ技をやってのけています。
ライブのスケールもケタ外れながら、その中継も音楽イベントとしては過去に例がないものでした。
計84か国に衛星同時生中継されたこの『LIVE AID』、日本での放映権を獲得したフジテレビは、日本時間7月12日午後9時から通常番組をすっ飛ばして翌日7月13日の午後0時まで連続放送。
(今みたいに情報がない時代、次は誰が出てくるんだ?とワクワクしながら、ビデオテープ3本の3倍録画で備えました)

今ならWOWOWあたりが中継するんでしょうが、WOWOWの本放送開始は1991年。この頃は当然アナログ地上波のみです。

こんな長時間の生中継を敢行したフジテレビの英断には感謝しますが、残念ながらその放映内容は相当にお粗末なもので。
中継衛星技術が貧弱だったので不具合が多発、映像が頻繁に途切れて砂嵐状態。その度にフジテレビのスタジオ映像に切り替わって司会者・逸見政孝氏とゲストのトークで無理やりに場をつないでいました。

長丁場の海外からの音楽の生中継で、進行表などがあったのかどうかも怪しい中、これは不可抗力なので怒っても仕方ない事。
しかしいただけない事が多数ありました。
まず、CMを入れるタイミングが最悪だった事。
曲が始まったばかりでいきなりCMになったり、曲のサビ部分でCMへ切り替わるなど…

それから、
フジテレビのスタジオには南こうせつ、山本コータロー、さだまさしなど(全員憶えてませんが何か微妙~な人たち)邦楽アーティストがゲストとして招かれてたんですが、海外映像をわざわざ中断してこのゲストのスタジオライブを流したり。

チャリティですので募金の電話受付を用意していたんですが、フジテレビの特設電話には募金ではなく視聴者からの抗議が殺到したそうです。

「南こうせつなんかに歌わせるな。ライブエイドを見せろ」
「現在バンドの楽器転換中ですので、この間は日本のスタジオから放映しております」
「ウソをつくな、今プリテンダーズが演ってるだろうが」
…そう、この『LIVE AID』は、何とニッポン放送ラジオが完全生中継していたのでラジオを聴いてれば今誰のステージが行われてるか把握できたんです。
私が非常に気になったのは、司会の逸見政孝氏が洋楽を全くと言っていいほど知らず、ピント外れなコメントしか出来なかった事。
「はぁ、これがクイーンという人たちですか。私は存じませんでしたが」てな具合(。>0<。)

日本にも小林克也氏のような人がいるのに、なぜ局アナの逸見氏だったんでしょうか?

そして、ゲストの面々(特に南こうせつ)、最初からずっと「ビートルズが再結成されるようです!」と滑稽なぐらいに興奮状態で、それしか話題がない。
「ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの3人が今、会場に向かっているという情報が入りました!」とほぼ30分おきに連呼。
もちろんそんな事実はどこにもなく、本人の希望的観測+妄想を勝手に言ってただけです。

この人たちの価値観ってビートルズしかないんですよね。ここまで来ると哀れに思えます。

一番笑えるのは今でも語り草になっているライブ映像の同時通訳。
アーティストのMCはすべて同時通訳で日本語に吹き替えていましたが、この同時通訳の人、抑揚がなく何か詩を朗読してるかのように淡々とあまりに冷静。

「Are you ready!」を「用意はいいですか」(淡々と)
「Say "Woow!"」を「ウオーと言って下さい」(淡々と)

一体どこで調達して来たのか、おそらくすごく真面目で、普段は国際会議とかそういう仕事ばっかりの人なんでしょうねぇ。
で、逸見氏に輪をかけて洋楽を知らなくて、バンド名まで訳していました。

『LIVE AID』はDVDでも発売されていますが、残念ながらこの史上最大のイベントをフル収録したものではなく、レッド・ツェッペリン、サンタナ、パワー・ステーション、ヒューイ・ルイスその他、未収録の大物アーティストが多数います。

ぜひノーカット盤を…
いや、フジの同時通訳入りを出して下さい。
補足…先に「有名どころで出てない人っていないんじゃ」と思えるほどの超豪華メンバー、と書きましたが、『We are the World』でかなりの存在感を示していたスティービー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、ブルース・スプリングスティーンはなぜかこのステージに参加していません。
また、この日の為に再結成したブラック・サバスの面々は「アフリカを助けたくないのかと言われて」渋々の出演だったと後に述懐しています。

ボブ・ゲルドフのような“小物”が仕切る事への反発やら何やらも含め、舞台裏では色々あったようです。

関連記事