ニートの19歳女の子にジョーカーの話をしたら泣かれた

僕の旦那さま143

「　すみませんでした雅さん　」
トリである翔ちゃんの出番が終わって
場内アナウンスが本日の営業終了を知らせる
それに合わせ雅ちゃんも帰る準備をしていた、今日は肩が出ている以外は女の子な部分は少なく
こんな服なら普段でも可愛いかもしれない
案外ふわふわも気に入りBOＸ席で翔ちゃんの舞に合わせながら自分も踊ってみていた
そこにノックがされて、さっきの声
まさにのやしろ
「　あの社です、さっきはすみませんでした　」
中に入れても雅ちゃんの方が強いけどさぁ・・翔ちゃんに見つかると怒られるからドアは開けない

「　もう良いよ、それより翔ちゃんが来たら困るでしょ？行った方が良くない？　」

またダンボされたら顔は大丈夫かもしれないけど、社が王様の耳はダンボの耳になっちゃう

「　いえ、むしろ本望です。オレ、翔さんにもその婚約者でもある雅さんにも大変失礼な事をしてしまって　」

この子・・
本当に翔ちゃんを尊敬してるんだなぁ
少し可哀想になってドア鍵を開いてみる
すると頭に変なネットを着け顔は真っ白な社が見えた
そっか舞台の上では映えるけど
近くで見るとバッドマンに出てくるジョーカーみたい
意外とヒーロー映画が好きな雅ちゃんだったりします
「　ふふ、変な顔。オレ・・ううん、自分もコブラツイストかけてゴメンね？　」
こうやって落ち着いて見れば社の方が背も低いし、目も化粧栄えするのか大きい
丸と一つしか変わらないのに看板をしょってて偉いよね
「　いえ、女性で護身術をマスターされてるなんて感激しました、姉さんって呼ばせて下さい！！　」

ドアの前で頭を下げて多分膝まで額がピッタンコしている。そんなに謝らなくても良いのに

だけど姉さんって！あはは、もうそんな雅ちゃんって可愛いのかなぁ。今夜は翔ちゃんとデートだし、ちょっと色つきリップでも買ってみようかな

「　うーん・・じゃあね、雅っちで良いよ。丸もそう呼んでるから。時々家にも遊びに来るし社くんもおいでよ、ね？　」

ずっと下げていた頭がプルプルと震えている
どうしたんだろ？もしかして嫌だった？バカにしたようには話してないよね・・

「　オレが・・オレが翔さんのお宅にとか、夢みたいです。その奥さんからこんな風に、あんなご無礼をしたのに　」

「　そんなに来たかったの？　」
驚きである、
翔ちゃんのファンはスタッフの中には居るって聞いたけれど、ナンバー２まで翔ちゃんファンとは

びっくりポンな雅ちゃんです

「　んー・・ドア・・、ドア開いてないか！！？　」

あ、聞き覚えのある大好きな声が聞こえて来た！翔ちゃんが終えて迎えに来てくれたんだ

オレは社の側をする抜けると着替えた翔ちゃんに抱きつき、ほっぺにチューっとキスをした

「　翔ちゃんお疲れ様、すっごぃ綺麗だった。もうね妖精みたいだったよー　」

「　もうっ、雅ちゃんの方が妖精・・ううん小悪魔だけどね。それよりドア開けちゃダメでしょ　」

ドアが死角になり見えないけれど社がそこには居る、何とか穏便にすませたいと翔ちゃんの腕から降りて彼を迎えに行った

すると壁に張り付いて真っ青、さっきは大丈夫だって言ってたのに
だからそれを見ながら
壁から顔を出し社を死角にしたまま向こうへって手をサッサとはらってあげた

「　あのねジュース飲みたくて探してたの自動販売機ね　」
「　そうなの？出してくれたでしょ、この席なら　」
「　あ、あのコーラが良かったんだよ。ちょっと高級過ぎて雅ちゃんには　」

そして頭を下げて廊下の角を曲がって行く社
これからは社の事も家に呼び、丸と三人で新しいゲームが出来るかも・・

「　じゃあデート行く？　」
「　うん！疲れてない？　」
全然ってオレを荷物ごと抱き上げると、
抱っこしたままでエレベーターへと翔ちゃんは歩いてくれた

・・・つづく

バカップル

だけど可愛い櫻葉夫婦

社くんも姉さんとか言えば
丸くんはどんな顔をするんだろう。。

次はデートかなぁ
よいランチを♪
なう

おはよう挨拶