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NFL 2017シーズン、プレシーズン第１週のセインツは＠クリーブランド・ブラウンズでした。

? 最終スコア

NO　14　－　CLE　20

プレシーズンは 10連敗だそうです。

プレシーズンの勝敗は何も意味が無いと言いますが、実はプレシーズン全敗チームがプレーオフに進んだ例が無いというジンクス（？）を耳にしたことがあります。実際に全敗した過去２年のセインツは、いずれも負け越しており、プレーオフへ進出できませんでした。だからせめて１勝はしてね。

この試合、ベテランの休養やケガのため多くの主力選手が欠場しました。

休養したのは、QB ブリーズ、RB マーク・イングラム、AD、DE キャメロン・ジョーダンの４名。

ケガのため欠場した主な選手は、TE フリーナー、T アームステッド、ラムチェック、C アンガー、CB ブロー、ラティモアら。

? オフェンス

・ 1st チーム

QB　チェスダ

RB　カマラ、クーーーン（FB）、ラスコー

WR　マイケル・トーマス、スニード、テドギン

TE　ふーまん、ヒル

OL　バーンズ⇒ハリス、ピート、レリビウス、ウォーフォード、ストリーフ

ルーキー RB アルビン・カマラ（# 41）はやはりタックルをかわすのうまいし、ヴィジョンも広くて良いですね。22y ランは一度真ん中が詰まって、右アウトサイドが空いているので一気にスルスルとそこを走り抜けたものでした。

一方、FA 加入のテド・ギン（# 19）はエンドゾーンで落球と、早くもらしさを全開。ゴール前でギン使うのはやめよう。

C はレリビウス（# 61）が先発で、セニオ・ケレメテ（# 65）が 2nd チーム。この起用、謎ですね。

LT のバーンズはダメですね。相手がドラフト全体１位のマイルズ・ギャレットだったのは不幸だったかもしれませんが、代わって入ったブライス・ハリス（# 79）は押し込まれながらも何とか踏ん張ってました。

新加入 G ラリー・ウォーフォード（# 67）はグッと押し込むブロックがありました。今後も期待したいです。

・ 2nd チーム以降

QB ギャレット・グレイソン（# 18）がひどいかったですが、OL も大変ひどかったです。パスプロ持たない、ブリッツ全然見えてない、ラン出ない、ブロック届かない、スクリーンでブロックできない上に反則する。グレイソンがファンブルロストしたのは、G ランドン・ターナー（# 78）をあっさりと抜いた選手がグレイソンの腕に触ったのが原因です。あの位置に一気に迫られたらもう何もできない。

ケレメテも良くないですね。ブリッツが左側から入ってくるのに右側のヘルプに行っちゃってサック許すし。

あまり見どころが無かった中では、WR トミーリー・ルイス（# 87）が良かったです。エンドゾーン背負った状況からのスクリーンでは、大したブロック無しに個人技でスルスルと抜けて 10y 以上稼ぎました。ダイビングキャッチの飛びながら体をクルッと半回転させて確実にレシーブできるように仰向けでキャッチしたのは素晴らしかった。

QB がグレイソンからライアン・ナッシブ（# 2）に代わった途端サクサク進んで TD + ２ポイント成功。これは・・。グレイソンは完全に終わったかもしれん。

? ディフェンス

・ 1st チーム

DE　タップ、オカフォー、キカハ

DT　ランキンス、デービソン

LB　テオ、クライン、ロバートソン

CB　Pウィリアムス、クラウリー、Dハリス

S　バッカーロ、ボンベル

３Sは使わず、純粋な 4-3 隊形。LB は Mike マンティ・テオ（# 51）、Will クレイグ・ロバートソン（# 52）、Mike A.J. クライン（# 53）という番号通りの並び。

パス・シチュエーションでは、DL は４名のまま、RE ハオリ・キカハ（# 44）、RDT タイラー・デービソン（# 95）に代わりアレックス・オカフォー（# 57）という並び。このセットはキャンプ中もよく見られたもので、2nd チームでも同様に DE が DT の位置に入るプレーが散見されました。キカハがブラインドサイドのエッジから何度か良いプレッシャーを掛けました。ただし相手は控え（アービング）です。ジョー・トーマス御大がお休みしたのでね。一方、２年目の飛躍に期待がかかる DT シェルドン・ランキンス（# 98）はほぼ空気でした。ブラウンズの OL はかなり強いと思いますが、それでももう少し存在感を見せてほしいですね。

SS ケニー・バッカーロ（# 32）はスクリメージライン（LOS）近くにセット。TE のマンカバーや LOS 付近でランナーを仕留める等、相変わらず良い動きでした。

・ 2nd チーム以降

個人的に最も注目していた DT デビット・オニエマタ（# 93）は 2nd & 3rd チーム途中まで出場。パスを２度チップしたり、スクリーンにすぐ気付いて戻ってタックル決めたり、体当たりしてファンブル・フォースしたり、暴れました。1st チームでも見たい。

ドラフト選手は LB アレックス・アンザローネ（# 47）と、S マーカス・ウィリアムス（# 43）が 2nd チームに登場。アンザローネは、ジャンプしながらパスをチップして相手の落球を誘い、身体能力の高さを見せました。パス・ディフェンスに期待して良いのかな。

ウィリアムスは後方をシングル・カバーし、本来 FS のボン・ベル（# 48）がボックスにセット。ウィリアムスもベルもラファエル・ブッシュ（# 25）も、判断や上がりの速さが見られ、タックルも一発で仕留められるし、良いですね。特に２代目ブッシュのロスタックルは見事でした。S は、バッカーロを含めた４名で安定したユニットを築けそう。

3rd チームでは、ミッチェル・ローウェン（# 70）のブルラッシュが光り、サックに貢献。直後の 3rd & 15y は、アルカディン・ムハンマド（# 97）がスピンムーブで２人抜きして QB デショーン・カイザーにプレッシャーを掛けるも抜ききれずにいると、カイザーがさらっとステップアップして 53y のパスを決められてしまいました。やはりゾーンカバーでスルスルと入られて。S エリック・ハリスが簡単に抜かれちゃったのがいかんですな。ハリスは足が遅いな。

TD 後の２ポイント・コンバージョンは、相手のバブルスクリーンをしっかりと止め失敗に終わらせました。ここでは、LB ネイサン・ストゥーパー（# 54）がブロックをさらりとかわして中に入り仕留めました。こういうのは得意なのよね。

・ CB 陣は相変わらずだけど・・

CB は、先発メンバーがケガで離脱し、代わりに出て来た３番手以降の浮き沈みが激しすぎる。昨年のレギュラーシーズンとまったく変わっていません。

期待の２年目コンビ、ケン・クラウリー（# 20）＆デバンテ・ハリス（# 21）はゴール前のパス・カット等良いプレーも見られますが、反則が多い。特にクラウリーはインターフェア２回で、うち１回はエンドゾーン内という致命的なものを犯してしまいました。クラウリーはタックルも弱く、3rd & 9y でゾーンブリッツを入れたプレー（1st ダウン更新）では、クラウリーがキャッチ直後にしっかり仕留めていれば止められていたものでした。

それと、ゾーンカバーはやっぱり向いてないですね。ゾーンで守った途端あっさりレシーバーにその隙間に入られてロングゲインされます。ということで、今年はマンツーマンでのプレスカバーを増やすようです。アグレッシブにバンプ等を入れて行きます。昨年まではクッションを置いてキャッチを許すのが多かったです。ゴール前の攻防、相手 QB オスワイラーから WR ケニー・ブリットへのあわや TD パスというプレーでは、デバンテ・ハリスが両腕を正面に突き出してブリットの動きを止め、これがタイミングを狂わせて何とか TD を防いだともいえるものでした。今後もアグレッシブにいきましょう。

? スペシャルチーム

リターンは、テドギンを温存し、ルイスが多く入ってました。が、ぐるっと回ろうとしてロスするのはやめてもらいたいですね。最初数回、PR にカマラが入っており、これはまあまあでした。

ガンナーはよく確認できませんでしたが、クリス・バンジョ（# 31）でしょうか。

俺たちのランプマン（ジェイク・ランプマン（# 19））は 4Q の KR として登場。

最後の２ミニッツに入った直後の 4th ダウンで一発 TD をくらい逆転され、返しのドライブで届かず、負け方が最悪でしたね。

こちらのブリッツはまったく届かないのに、あちらのブリッツはホールディングしても止められない。